API Gateway のアクセスログを Kinesis 経由で S3 に保管してみた

API Gateway のアクセスログを Kinesis 経由で S3 に保管してみた

API Gateway のアクセスログは CloudWatch Logs 以外にも Kinesis 経由で保管できることを確認しました
Clock Icon2023.04.11

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はじめに

アノテーション株式会社の hato です。

API Gateway のアクセスログは、出力先として CloudWatch Logs の他に Kinesis Data Firehose も選択できます。 今回は Kinesis Data Firehose 経由でアクセスログを S3 に保管する設定でやってみます。

API コールのログの Kinesis Data Firehose への記録 - Amazon API Gateway

アクセスログでは、CloudWatch または Kinesis Data Firehose のいずれかのみを有効にできます。両方を有効にすることはできません。ただし、実行ログで CloudWatch を有効にし、アクセスログで Kinesis Data Firehose を有効にすることはできます。

やってみた

前提

  • 出力先のバケットは作成済み
  • API Gateway には次の固定値を返却する Mock エンドポイントをデプロイ済み
{
    "message": "Hello, world!"
}

手順

  1. Kinesis Data Firehose の作成
  2. API Gateway の設定
  3. テスト

1. Kinesis Data Firehose の作成

Kinesis コンソールを開き「Kinesis Data Firehose」を選択した状態で「配信ストリームを作成」をクリックします。

次の値を指定します。

  • ソース:Direct PUT
  • 送信先:Amazon S3

配信ストリーム名にamazon-apigateway-(例:amazon-apigateway-hato-firehose)から始める名前を選択します。

API Gatewayに指定する場合は、必ずamazon-apigateway-で始まる名前にする必要があります。

「S3 バケット」に出力先となるバケット名を指定して「配信ストリームを作成」をクリックします。

次の手順で必要になるため配信ストリームの ARN をメモします。

2. API Gateway の設定

API Gateway コンソールを開き、取得対象の API をクリックします。

ステージ -> 変更対象のステージ -> 「ログ」タブの順にクリックします。

「Access Log Destination ARN」にメモした ARN を入力し、ログの形式を選択したら「変更を保存」をクリックします。

ログ設定の更新だけであれば再デプロイは必要はありませんので、テストに移ります。

ステージ設定、ログ、またはステージ変数を更新するときに API を再デプロイする必要はありません。

3. テスト

API Gateway に curl でリクエストを実行して、

$ curl "https://abcdef123.execute-api.us-west-2.amazonaws.com/test"
{
    "message": "Hello, world!"
}

しばらく待つと、指定したバケットにログが記録されます。

なお、Kinesis Data Firehose でバッファされるため、リクエストからログが記録されるまで、5分程度掛かることがあります。

Amazon Kinesis Data Firehose データ配信ストリーム - Amazon Kinesis Data Firehose

Amazon S3 へのデータ配信の頻度は、配信ストリームで設定した Amazon S3 の [Buffer size (バッファサイズ)] および [Buffer interval (バッファ間隔)] の値によって決まります。

必要に応じてバッファの設定変更や、ログの圧縮もご検討ください。

送信先設定 - Amazon Kinesis Data Firehose

最後に

この記事が誰かのお役にたてば幸いです。

参考資料

アノテーション株式会社について

アノテーション株式会社は、クラスメソッド社のグループ企業として「オペレーション・エクセレンス」を担える企業を目指してチャレンジを続けています。「らしく働く、らしく生きる」のスローガンを掲げ、様々な背景をもつ多様なメンバーが自由度の高い働き方を通してお客様へサービスを提供し続けてきました。現在当社では一緒に会社を盛り上げていただけるメンバーを募集中です。少しでもご興味あれば、アノテーション株式会社WEBサイトをご覧ください。

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